まつ毛育毛剤

グラッシュビスタは、上まつ毛の長さ、豊かさ(太さ)、濃さを改善する外用薬です。
まつ毛育毛剤は他にもありますが、グラッシュビスタは、米国ではFDA(米国食品医薬品局)の承認により2009年から睫毛貧毛症治療(まつ毛貧毛症治療)に使われており、2013年10月の時点で世界23ヵ国で承認され、多くの方々に使用されている医療用医薬品です。
日本では2014年3月に厚生労働省によって製造販売が承認され、同年9月から使用できるようになりました注)。2015年12月の時点で国内初・唯一の 睫毛貧毛症治療薬(まつ毛貧毛症治療薬)として製造販売承認を受けた製品であり、主要成分であるビマトプロスト(Prostaglandin F2α誘導体)の作用によりまつ毛が不十分であったり、不足している患者さんのまつ毛の「長さ」、「太さ」、「濃さ」を改善することが臨床試験で認められています。
注)睫毛貧毛症(まつ毛貧毛症)の治療は保険適用外のため、患者様の同意のもとに行われる自由診療となります。
初回処方時は医師による問診・説明(約15分)がありますので、予約が必要です。

まつ毛にも他の毛と同様に一定の寿命があり、発毛と脱毛を繰り返しています。これをヘアサイクル(毛周期)と呼びます。
グラッシュビスタに含まれているビマトプロストという成分が、まつ毛のヘアサイクルに働きかけ、「成長期」を長くするため、まつ毛が「長く」、「太く」、「濃く」育てられると考えられています。

日本人での臨床試験において、特発性睫毛貧毛症及びがん化学療法による睫毛貧毛症の成人患者にこの薬を4ヵ月間使用した結果、それぞれの患者において、評価スケール(GEA-J)で1段階以上の改善が77.3%(68/88例)、及び88.9%(16/18例)の割合で認められました。
*日本人用画像数値化ガイド付き総合的まつ毛評価スケール:標準写真を参考に、医師が患者の上まつ毛の全般的な印象を4段階(1「低い」、2「普通」、 3「高い」、4「著しく高い」)で評価する基準

  • メラニンの増加によりまぶたが黒ずむことがあります。また、目の周りが多毛になったりすることもあります。これらは、塗布を中止すると元にもどる可能性があります。
  • まぶたのかゆみ、目がしみる、目のかゆみ、目の痛みなどの症状があらわれることがあります。このような自覚症状が持続する場合はご相談ください。
  • 重大な副作用(主な自覚症状)・・・いずれも日本人を対象とした臨床試験では報告されていませんが、下記の様な症状があらわれた場合はご相談ください。

(1) 虹彩色素過剰(黒目(虹彩)の色が濃くなる)
(2) 眼瞼溝深化(まぶたがくぼむ)

  • 効果が現れるまでには数ヶ月かかります。
  • 塗布したときに液が、上まつ毛の生え際以外についた場合、メラニンの増加によりまぶたが黒ずんだりすることがあります。ティッシュなど吸水性の素材ですぐにふき取るか、洗い流してください。
  • この薬を使用している時に妊娠または妊娠した可能性のある人は使用を避けてください(動物実験で早産、流産や胎児死亡などが報告されています)。
  • 授乳中の方は使用を避けてください。やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください(動物実験で母乳に移行することが報告されています)。
  • 15歳未満に対する安全性は確立されていないので、使用を避けてください。
  • 眼疾患がある方や眼手術後の方は、治療を行えない場合がありますので、必ず眼科医に相談してください。
  • 他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください。
  • 過去にグラッシュビスタに含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人は、この薬を使用することはできません。

グラッシュビスタ|よくある質問

下まつ毛にも使用できますか?

下まぶたは皮膚が薄いため、グラッシュビスタの薬液をつけ過ぎることで色素沈着を起こす可能性があります。上まぶたに塗布後、まばたきをすることで下まぶたにも適量がつきますので、あえて下まぶたに塗布する必要はありません。

使用を中止すると、どうなりますか?

使用を中止された場合、数週間かけて本来のまつ毛の状態に戻ってしまいます。十分な効果が出た後にも、その状態をキープする為に2~3日に1回程度の使用をお勧めしております。

グラッシュビスタが目に入った場合は、どうしたら良いですか?

グラッシュビスタの成分はもともと、緑内障治療用の点眼薬として使用されているものですので、目に入っても通常は問題ありません。

グラッシュビスタは、つけまつ毛やエクステンションをつけたままで使用可能ですか?

眼または眼周囲に使用する化粧品により、眼感染のリスクが高まる可能性があります。このため、つけまつ毛は外して洗顔後に使用されることをお勧めしています。まつ毛基部で接着されたエクステンションの場合は、接着部位に細菌が確認されやすいことと、塗布した薬液の浸透が妨げられやすいため、エクステンションを外しての使用がお勧めです。まつ毛基部から離れた部位に接着されたエクステンションの場合は、マスカラが残らないよう十分洗顔して、エクステンションに触れないようにまつ毛基部に塗布してください。