肝斑診療

  • 頬骨・額・口の周囲などに左右対称にもやもやと広がる地図状の褐色のシミです。
  • 色調は淡いものから濃いものまであり、内部の色の濃淡の差が少ないのが特徴です。
  • 通常まぶたにはできることがないため、目の周囲が白く、メガネをかけているように見えることもあります。
  • 20代後半〜40代の女性に圧倒的に多くみられますが、まれに男性にも起こりえます。
  • 決して珍しいシミではなく、40代以降の女性では、潜んでいる薄いものも含めると50%近い方に見られるという報告もあります。

肝斑は見分けが非常に難しいので、専門医による診察を受けられることをお勧めします。肝斑かもしれないけどどうすればよいか分からないなどのお悩みは、広島のルネッサンス並木美容皮膚科にお気軽にご相談ください。

肝斑の原因については、まだ十分に解明されていませんが、皮膚への過剰摩擦(こすり過ぎ)による皮膚バリア機能の破壊、紫外線、女性ホルモン、不規則な生活(睡眠不足)、ストレスなどの複雑な要因が考えられています。

一般的に肝斑に対して高出力のシミ取りレーザーを使用すると、炎症後色素沈着を引き起こし、より濃くなってしまう恐れがあります。当院ではライムライトなどの光治療機もありますが、積極的には使用しておりません。肝斑を悪化させる因子として、「皮膚への過剰摩擦(こすり過ぎ)による皮膚バリア機能の破壊」が最も重要である考え、スキンケア指導内服療法イオン導入などによる治療を行い、効果を上げています。

通常下記の薬剤を処方しますが、効果が出るまで2ヶ月ほどかかります。このため最低2ヶ月以上内服することをお勧めします。

  1. トラネキサム酸
    トラネキサム酸は、抗プラスミン作用をもつ薬剤で、もともと止血剤として使用されてきました。プラスミンは、メラノサイト(メラニンを作る色素細胞)を活性化する因子の一つです。トラネキサム酸は、このプラスミンの作用を阻害することによって、メラノサイトの活性化を抑え、メラニンの生成を抑制するため、肝斑の改善に有効と考えられています。※抗凝固剤や抗血小板薬(血液をサラサラにするお薬)を内服中の方は、その作用を弱めてしまう可能性があるため処方をお断りしています。

  2. ビタミンC(シナール)
    すでに蓄積されたメラニンに直接作用して薄くしていきます。また、コラーゲン生成促進作用や抗酸化作用も有しています。

3.ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
 
強力な抗酸化作用を有し、シミやくすみの原因である肌のメラニン産生を抑制

副作用

トラネキサム酸
 食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、胸やけなどの消化器症状、過敏症、そう痒感、発疹、眠気、痙攣 
 ※抗凝固剤や抗血小板薬(血液をサラサラにするお薬)を内服中の方は、その作用を弱めてしまう可能性があるため処方をお断りしています。 

ビタミンC(シナール)
 胃部不快感、吐き気、下痢などの消化器症状、多量内服によって尿管結石のリスク増加の可能性

ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
 食欲不振、胃部不快感、胃痛、悪心、下痢、便秘 などの消化器症状、過敏症、発疹、肝機能障害

肝斑治療薬 日数 価格 (税込
シナール(ビタミンC 800mg/日) 30日分 2,640円
トラネキサム酸(1000mg/日) 30日分 2,310円
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE 100mg/日) 30日分 1,320円

当院では、美白効果のあるトラネキサム酸やビタミンC、グルタチオンなどを含有したビタミン注射や美容点滴のメニューを各種ご用意しております。

当院では、肝斑に対して美白効果のあるトラネキサム酸やビタミンCのイオン導入も行っております。

治療して肝斑が改善されても、悪化してきた原因が除かれていなければ、せっかくの効果を維持できないばかりか、すぐに再発してしまう恐れもあります。このため日頃からの注意とお手入れも重要です。

  1. 顔をこすらない
    これが最も重要です。洗顔の際に強くこすったり、シミを隠すためにこするようにファンデーションを塗ったり、スクラブなどの刺激の強いケア用品を使ったりすると、肝斑が濃くなってしまいますので、絶対にお避けください。また、洗顔後のタオルを使用する際にもこすらないよう気をつけてください。

  2. 紫外線対策
    紫外線は肝斑を悪化させるだけでなく、別の種類のシミを悪化させたり、新たに引き起こす可能性があります。紫外線対策をしっかりと行うよう気を付けてください。

  3. ストレスを避ける
    過労、睡眠不足、喫煙は肌へのストレスになり、肝斑を悪化させる原因になります。

  4. 美白成分入りの化粧品など
    当院ではトラネキサム酸入りの化粧水や乳液の使用をすすめております。ご興味がおありの方はぜひご相談下さい。

  5. 紫外線対策
    紫外線は肝斑を悪化させるだけでなく、別の種類のシミを悪化させたり、新たに引き起こす可能性があります。紫外線対策をしっかりと行うよう気を付けてください。

肝斑は見極めが難しく、また、老人性色素斑や後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)など、種類の違うシミと混在していることも多いため、まずは専門の医師の診察を受けることが大切です。当院では、まずは無料カウンセリングを行った上で、適切な治療法を提案させて頂いております。また、美白成分であるトラネキサム酸などを含有した化粧品なども大変人気です。広島で肝斑治療をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談下さい。

 

ルネッサンス並木美容皮膚科

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