炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)とは
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)はイボやほくろ、盛り上がったシミなどをピンポイントで除去する治療法です。
炭酸ガスレーザーの光は組織内の水分に反応して、熱エネルギーを発生させます。この熱エネルギーにより組織を蒸散させ、イボやほくろを除去するとともに、同時に照射部位周辺の血管を凝固させるため、出血はほとんどありません。メスを使用する外科的治療に比べて短時間で治療が終了し、メスで切除した場合より傷痕が残りにくく、治りが早いのが特徴です。
アキュパルス
当院では世界初の医療用炭酸ガスレーザーを開発したルミナス社の「アキュパルス」を導入しております。アキュパルスはスキャナ機能が搭載されているため、コンピューター制御により事前に設定した形状や大きさでの照射が可能です。
従来のディフォーカス(右図)による蒸散は辺縁部のエネルギー密度が低くなるため、ある程度の炭化を防ぐことが出来ませんでした。
「アキュパルス」ではフォーカスビーム(左図)による蒸散が可能なため、辺縁部も無炭化で蒸散させることができ、極めて薄く均一で熱損傷の少ない照射を実現します。
こんな方におすすめ
ホクロ・厚みのあるシミ・イボが気になる方
治療の経過
1.治療直後
照射後、出血があれば止血をします。患部に赤みや水疱が生じることがあります。照射後の疼痛と熱感は時間と共に消失します。軟膏を塗布し、肌色のテープで患部を保護します。
2.治療後(治療翌日~2週間程度)
照射後から1週間程度でかさぶたが形成され、徐々に脱落します。かさぶたが自然と剥がれるまではテープで保護してください。また、かさぶたは擦って無理に剥がさないよう注意してください。
3. 照射後(2週間~1ヶ月)
2週間程度でかさぶたは自然と剥がれていきますが、擦ったり無理に剥がさないように注意してください。剥がれた後はうっすらと赤みを帯びています。この状態は、肌は完全に治っていません。また、切除するものの種類にもよりますが切除部位には若干凹みが出来ることもあります。1ヶ月程でほぼ平らな状態に戻ります。 かさぶたが剥がれた後は敏感で色素沈着しやすい状態のため直射日光は避けて日焼け止めを塗り日焼け対策をしっかりと行ってください。
4. 照射後1か月~
徐々に皮膚の色が落ち着いてきます。色素沈着やくぼみが出来ることがありますが、適切なアフターケアを実施することで3~6か月程度で改善します。
治療間隔と回数
1回で効果を実感される方もいらっしゃいますが、1度で完全に消えないこともあり、数回の施術が必要な場合もあります。1回の施術後、最低半年間は期間を置く必要があります。
炭酸ガスレーザー 治療の流れ
料金
炭酸ガスレーザー
いぼ・ほくろの大きさ | 価格 (税込) |
---|---|
毎回 | |
2mm以下 | 8,800円 |
4mm以下 | 13,200円 |
6mm以下 | 16,500円 |
※別途麻酔代がかかります(麻酔クリーム:税込3,300円、キシロカイン:税込4,400円)
治療の成功には患者様のご協力が必要です
消失したシミが再発したような色素沈着を起こすことがあります。これは炎症後色素沈着と言い、程度の差はありますが、約半数の方に見られます。ほとんどの場合は6か月~1年で自然に消失します。しかし場合によっては元のシミよりも濃い色素沈着を起こすことがあります。バリア機能が極端に低下している場合やご高齢の方、日焼けしやすい方などは色素沈着が消失するまでに時間を要したり完全に消失しない場合があります。施術日にお肌の状態が不安定な方やお肌のタイプによって施術を延期したりお断りする場合がありますのでご了承ください。施術後はスタッフより適切なアフターケア方法を説明します。アフターケアを適切に行うことで予防することが出来るため、遵守して頂くようお願い致します。再診のご依頼は気になることがあればいつでもお受けいたします。
施術をお受けできない方
・術前1ヶ月以内の強い日焼け、または術後4~6週間に強く日焼けをする可能性がある場合
・残存した日焼け、日焼けによる炎症
・単純ヘルペス、または細菌感染などの皮膚疾患のある方
・コントロール不良の糖尿病など免疫不全状態のある方
・抗凝固剤の服用、血栓塞栓疾患のある方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方、または授乳中の方
・光過敏を誘発する薬剤およびサプリメントの服用をされている方
・白斑、乾癬の病歴のある方
・ケロイドの既往、創傷治癒の遅延歴のある方
・直径0.5mmを超える血管
・悪性病変
・局所麻酔にアレルギーがある方
おこりうる副作用
・わずかな出血や浮腫、水疱、紅斑
・一時的な痛みや灼熱感、掻痒感
・稗粒腫、ニキビ
・感染症、再燃性単純ヘルペス
・炎症後色素沈着(PIH)または色素脱失
・瘢痕形成、陥没